「これがベストです!」が、意外と決まらない理由

マーケティング

仕事で何かを提案するとき、
「これがベストだと思います」と一案だけ持っていくこと、ありませんか?

この方が、OKさえ出れば確かに早いのですが、
実際には「決めきれずに時間がかかる」ということも、意外と多いですよね。

もし、推しの案があったとしても、

案は複数持っていくほうがいいと感じているので、その理由をまとめてみました。


提案が1つだけだと、こう受け取られがち

どれだけ良い案でも、
1つだけポンと出されると、聞く側はこんなことを考えます。

  • 他にも案はあったのかな?
  • 本当にちゃんと比較した?
  • たまたま思いついた案じゃない?

内容以前に、
検討の深さが伝わらないんですよね。


提案の「良さ」は、比較があって初めて伝わる

提案のどこが良いのかは、
他の案と比べて初めて分かるものです。

たとえば、

  • A案:コスト重視
  • B案:スピード重視
  • C案:安定性重視

こうして並べると、

今回はスピードを優先したい
だからB案を推したい

という話がしやすくなります。

比較があると、提案の説得力が一段上がる感じです。


複数案を出すのは「説得」より「認識合わせ」

複数の案を出すと、

  • 何を一番大事にしているのか
  • どこは割り切っているのか

が自然と見えてきます。

「今回重視したのはここです」

と伝えることで、
こちらの考え方を共有できるんですよね。

ゴリ押しではなく、
「同じ目線で考えてもらう」ための提案になります。


もし提案が1案だけだったら。家電量販店で感じたこと

以前、家電量販店で接客を受けたことがあります。

店員さんは、自社(特定メーカー)の商品を
かなり熱心に勧めてくれました。自社のものを提案するのは、営業活動ですから全然問題ないのですが、

  • 他社製品との違いがよく分からない
  • 比較がない

という状態でした。

その結果、

本当にこれが自分に合っているのか判断できない
今回は見送ろう

となってしまいました。

提案に比較がないと、人は動けないんだなと感じた出来事です。


提案は「正解を出すこと」じゃない

提案って、
「これが唯一の正解です」と示すことではなくて、

  • こういう選択肢があります
  • 今回はこの軸で考えました
  • だからこの案を推します

と、考えを導いた過程も含めて共有することだと思っています。

そうすると、
相手も安心して「じゃあそれでいこう」と言いやすくなります。

注意点:選択肢は「多ければいい」わけではない

ここまで、
提案するときは選択肢を用意したほうがいい、という話をしてきました。

ただし、出せば出すほど良いわけではありません。

選択肢が多すぎると、

  • 情報量が多くなりすぎる
  • 何を基準に選べばいいのか分からなくなる
  • 結果として、判断が止まってしまう

という状態になりがちです。

いわゆる
「選べないから、決めない」状態ですね。


ちょうどいいのは「3案」

もちろん、場合によると思いますが経験上、提案としてちょうどいいのは
3案くらいだと感じています。

  • 比較はできる
  • 軸も伝えやすい
  • 相手の負担も増えすぎない

このくらいが、
提案する側・受ける側のバランスがいいラインです。


まとめ:選択肢がある提案は、相手に優しい

一案だけの提案は、
意外と相手に判断を丸投げしてしまいます。

選択肢を用意して、

「今回はこれを重視しました」

と添える。

それだけで、
提案についての説得力や、相手への意図の伝わりやすさは、
きっと今より良くなるはずです。

参考になれば嬉しいです。

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